好きだって言って?






「そいつは、黒沢翔と言ってな・・・」




「・・・っ!!」




今・・・なんとおっしゃいましたか??

先生??

く、く、黒沢なんとかって・・・




「なんだ、知り合いか??」




その言葉にあたしは首を

ブンブンと左右に振る。

冗談じゃない!!




「あいつはな・・・無断外泊やら何やらで、教師をいじめたがる大悪等なんだぞ!!」




ガハハと腰に手をあて言う先生。

・・・先生、古いです。

大悪等って・・・いつの時代だ!?って話。




って・・・そんなことより。

あたし、平和な学校生活送れるでしょうか??

すっごく不安なのってあたしだけ??

問題児にすでに絡まれてしまったあたし・・・。

今後、何もないなんて・・・

悲しいけど、考えられない。




まぁ、ヤツがあたしだってことに

気が付かなければ、まだ望みはある!!



要するに・・・

今後のあたしの運命は、

あたしのあのバカ親から譲り受けた

“演技力”が鍵になる・・・。













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