好きだって言って?





「・・・先生、一つお聞きしたいのですが」




「おう。 何でも聞いていいぞ!!」




「教室の座席って・・・その・・・出席番号順じゃないですよね??」




微かな希望の光。

それは座席だった。

演技力の次に、

あたしの武器になるであろう

重要な事柄。




なのに、微かな希望は・・・

儚く、無残に、消えうせた。




「なーにを言っている。 出席番号順に決まっているだろう」




「・・・・・・」





「うちの学校は1年間席替えなしだ。 パンフレットに書いてあったの見なかったのか??」




なぬ!?

い、一年間!!!????

長すぎません?? 先生??











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