-roop-
思わず顔を背けてギュッと目をつぶった。
「……っごめん…っ」
肩を掴む誠さんの手から力が抜けていく…。
「…ごめんな!俺つい……」
頭を掻きながら無理して笑う誠さん。
私はギュッと拳を握り締めた。
「あの…」
「うっわ、すんげーびしょ濡れだ!!早く戻って風呂入んねーと風ひくぞこりゃ!」
「まっ誠さ」
「ほら千夏もびっしょびしょ!よし、先にシャワー浴びて良いで賞をやるから」
「誠さんっ………」
…悲しい視線が……ぶつかる…。