-roop-
ふと頬に沿えられる指…。
優しく触れられているはずなのに、触れた部分からはあまりにも強い想いが伝わってくる…。
「……もう……絶対離れて行かないでくれ……っ」
震える指で、私の頬を伝う涙を拭う。
怖いよね…怖いよね…?
また愛する人が去っていくのなんて…怖いよね………?
あんな想い…もう二度としたくないよね?
ごめんね
ごめんね
もう貴方の悲しむ顔なんて見たくないんだけど
本当はずっと傍にいたいんだけど
……ごめんね…。