-roop-
「俺たちが……俺と千夏が初めて出逢ったのはな……?」
「………」
「学校の………屋上だった……」
「学校の…屋上…?」
「あぁ……。学校なんて……やってらんねぇって…初っ端から授業サボって屋上に行ったんだ…………そしたらな……?」
私を守るように…
千夏さんを守るように…誠さんはギュッと私の身体を抱きしめる。
「……お前……屋上に座り込んで……泣いてんだたんだ……」
「………っ」
「俺の顔見たら……お前…ますます泣き出して……何…泣いてんのかなぁ…って…思ったら……っ」
誠さんは何かを飲み込むように、グッと言葉を詰まらせた。
そしてまた息を吸い込んで、言葉を紡ぎ出す。
「…座り込んだお前の周りに………ひでぇ言葉ばっかり書かれた…教科書とかノート……とか…」
誠さんの言葉が…再び詰まる…。
私の心も…ギュッと押し潰されてしまいそうだった…。