-roop-
嘘…どうして…?
どうしてそこに…
『これはね…私の命の炎なの……』
深く…濃い青のアザが……!
だって…だって貴方のアザは…貴方の命はあの時もう…あんなに薄くなって…!
戸惑う私に、千夏さんは涙を流しながら精一杯の笑顔で言う。
あの写真のような眩しい笑顔で言う。
「……あの人……寂しがり屋で……泣き虫だから…私が傍に居てあげないとね……っ?」
「千夏さ…っ」
次第に千夏さんの姿が薄くなっていく…。
白い透明な霧の中に…吸い込まれていく…。
「千夏さん…千夏さんっ!!」
「約束守ってくれて…ありがとう…」
「…っ…千夏さぁぁぁぁぁあーーーん!!!」