-roop-
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「すっ…すっごーい!!」
テーブルの上に並べられたのは、ハンバーグとポテトサラダにスープ。
彩りもすごく鮮やかで、レストランで出されてもおかしくないほどだった。
私はテーブルの上を覗き込みながら、つい興奮してしまう。
「誠さんすごーい!!お店出せるよー!!すごい美味しそうー!!」
自分が彼を騙していることも忘れ、私は無邪気に振る舞ってしまっていた。
「大袈裟だなぁ~」
誠さんは苦笑いしながらコップに水を注ぐ。
「だっ…だって料理苦手みたいなこと言ってたし…」
「ほい。苦手だぜー?でも何か今日はびっくりするくらいの大成功っ」
誠さんは得意げな顔で私の前に水の入ったコップを置く。
「よしっ!じゃあ頂くとしますかっ!」
私の向かいに腰かけると、誠さんはパンッと笑顔で両手を合わせた。
私も慌てて両手を合わせる。
「いただきますっ!」
「い…いただきますっ」
用意されたナイフとフォークで、出来立てのハンバーグを切る。
ふと視線を感じて見上げれば、誠さんは両手にナイフとフォークを持ったまま、私が切れ込みを入れたハンバーグを見つめている。
その表情は、私がハンバーグの味の感想を言うのを待っている…というわけではなさそうだった。
「まこ…」
「それさ」
私の呼び掛けを制するように誠さんが呟いた。
視線は私に向けられることなく、私のハンバーグに向けられたまま。
「……千夏…ハンバーグの切り方は……変わらないんだな……」
「え…っ」
自分のハンバーグを見てみると、不自然なくらいに切れ込みが全て斜めに入っていた。
「すっ…すっごーい!!」
テーブルの上に並べられたのは、ハンバーグとポテトサラダにスープ。
彩りもすごく鮮やかで、レストランで出されてもおかしくないほどだった。
私はテーブルの上を覗き込みながら、つい興奮してしまう。
「誠さんすごーい!!お店出せるよー!!すごい美味しそうー!!」
自分が彼を騙していることも忘れ、私は無邪気に振る舞ってしまっていた。
「大袈裟だなぁ~」
誠さんは苦笑いしながらコップに水を注ぐ。
「だっ…だって料理苦手みたいなこと言ってたし…」
「ほい。苦手だぜー?でも何か今日はびっくりするくらいの大成功っ」
誠さんは得意げな顔で私の前に水の入ったコップを置く。
「よしっ!じゃあ頂くとしますかっ!」
私の向かいに腰かけると、誠さんはパンッと笑顔で両手を合わせた。
私も慌てて両手を合わせる。
「いただきますっ!」
「い…いただきますっ」
用意されたナイフとフォークで、出来立てのハンバーグを切る。
ふと視線を感じて見上げれば、誠さんは両手にナイフとフォークを持ったまま、私が切れ込みを入れたハンバーグを見つめている。
その表情は、私がハンバーグの味の感想を言うのを待っている…というわけではなさそうだった。
「まこ…」
「それさ」
私の呼び掛けを制するように誠さんが呟いた。
視線は私に向けられることなく、私のハンバーグに向けられたまま。
「……千夏…ハンバーグの切り方は……変わらないんだな……」
「え…っ」
自分のハンバーグを見てみると、不自然なくらいに切れ込みが全て斜めに入っていた。