smile 君といた日々




教室に入ると沢山の人たちがいろんな話をしていた。
なんと3人は運良く同じクラスだった。
離れてなくてよかった…ホッとした。私、積極的じゃないから友達できないかもしれないからね。



そんな事を思いながら、出席番号順に並べられた机の上の自分の名前を探す。
出席番号順ってこともあって、3人はバラバラになった。
”友達つくんないとなぁー”2人に頼るわけにはいけないし。
ふと隣の机を見た。



―――――ダメ、男子だ。


HRが始まろうとするにつれて、クラスには緊張が走り、みんな元の席について、静まり返っていた。


隣の人はまだ来る気配なし。あと1分ほどだよ?来ないのかなーっと思った瞬間。




―――――ガラッ
教室のドアが一瞬にして開かれた。誰もが注目した。誰でも先生って思うじゃん?
でも違った…誰もが怖くなった。背中に冷気が走った。


金髪・赤毛・緑の髪・青・オレンジ・茶色系。
目が痛くなるほどキンキンで、カラーバリエ豊富な髪の色で、ピアスの穴が何個も開けてある耳を見て絶望した。
校則がゆるいからってそこまでしなくても…
4人の男のうち1人が私の席の隣に座った。
その人は中でもリーダー的存在だった。

隣が”コレ”だなんていやぁぁああ!!心の中で思いっきり叫んだ。



周りからは「かっこいいい」「メンモかな~」「惚れるー」とかそういう声が聞こえた。確かにかっこいいけど…やりすぎじゃない??


その後、このクラスの担任が入ってきて体育館で入学式が行われた。
  ・・・私はずっと隣が気になってた。



< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop