詩人のDNA

灯り

茶碗をかやし

汁をうちやった日には

竹の棒なぞを振られ

声を上げれば

忍耐が足らんと

冬の庭


鼻水は固まり

喉を枯らした頃


雪に返る

きいろい灯りが

幸せをくれる気がした

それが愛であるかは


未だに判らず


ただ思い出

灯りは美しく
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