【短編】☆夢の中のクリスマス☆
「タク?」

「孝太郎だって。」

「あぁ、そうか。」


孝太郎は私を見て笑う。

私も孝太郎につられて思わず笑ってしまう。

何だか、あんな事があったのに、孝太郎の隣って落ち着く。

きっと、気を使ってくれているんだろうな。


「何、買おうって思っているの?」

「うーん・・・。」


私は、ここへは来たものの、買いたいものが決まっているわけではない。

とりあえず、来ちゃったって感じだもの。

うーん・・・。

私は隣に孝太郎がいるのも忘れて考え込む。


「ユウ!」

「えっ?」


えっ?今、ユウって呼び捨てにした?


「孝太郎・・・今、ユウって言った?」

「ダメ?呼び捨てしちゃ?」

「ダメじゃないけれど。」

「じゃあ、いい?」

「うん・・・。」


私は少し迷ったけれど、別に断る理由も無かった。




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