【短編】☆夢の中のクリスマス☆
「じゃあ、行こうか!」

孝太郎は私の手をとる。


「えっ?」

私は思わずその手を振りほどいた。


「あっ、ごめん。」

「うううん?」


一瞬だったけれど、ドキドキした。

ジュンよりも少し大きくて、ごつごつした手・・・。

それでも、ジュンと同じ、優しく温かかった。


「じゃあ、行くよ。」

「うっ、うん。」


孝太郎は私の一歩前を歩く。

そして、デパートに着くと、孝太郎は急に立ち止まる。


「えっ?」


私は孝太郎の背中にボンッと当たった。


「ど、どうしたの?」

「何処を見に行くつもりだった?」

「うーん・・・。実は決まってないの。ジュンって何が欲しいんだろう?」




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