【短編】☆夢の中のクリスマス☆
「この後、どうする?」

「帰ろうっかな。」


これ以上、孝太郎に甘えちゃいけないよね。

いや、これだけでも、十分甘えているもの。


「夕飯でも?」

「それはやめとく。」

「だよね・・・。」


そう言って、私たちは駅に向かう。

その途中・・・。

あっ、あのネックレスジュンに似合いそう。


それは露店にあった安いネックレス。

クロスに羽がついているシルバーのネックレス。


「孝太郎!ちょっと待って?」


私は、露店の前で立ち止まる。


「クリスマスと誕生日・・・2つプレゼント買ってもいいよね。」

「そうだね。」

「ちょっと安いかな。こんなのジュンしてくれないかな。」

「そんな事ないよ。」


その言葉にホッとした私は、道端にしゃがみこむと、ネックレスを手に取り、迷わずそれを買った。





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