【短編】☆夢の中のクリスマス☆
「そういえば、今日誕生日だったよな。」

「うん。」

「おめでとう。今年は俺からは言葉だけだ。」

「うん。」


カナは私達の話に首を傾げる。


「何で今年はケンからのプレゼントないのさ。」

「それは・・・ひみつだ。な?ユウ。」

「うん。」

「えっー!ずるい!」


こんな会話も今は心を温かくしてくれる。

友達っていいな・・・。

そして、周りの子達は、今日のクリスマスをどう過ごすか?なんて話している。


「ユウは今日、どうするの?」

「ん?バイトだよ?」

「えっ?誕生日だよ!クリスマスだよ!それなのにバイトなの?」

「うん。だって、別に何も変わったことないし。」


そう、何も今までと変わらない。

そして、放課後、私は急いで家に帰る。


そういえば、マスター・・・ドレスアップとか言っていたっけ?




< 89 / 100 >

この作品をシェア

pagetop