【短編】☆夢の中のクリスマス☆
「それ・・・似合ってる。」

「ん?」


お母さんがくれたマフラー。


「それ、ユウがお店に忘れた僕からのプレゼントだよ・・・?」

「えっ?」


驚いた!ちゃんと持っていてくれたんだ。


「君のお母さんにお願いしたんだ。そのプレゼントとイルミネーションの事。ユウの両親は素敵だね。お母さんなんて大はしゃぎで喜んでくれたよ。」

「お母さんったら・・・。でも、何で?私の事、怒っていないの?」

「タクに怒られた。ユウちゃんはジュンの事ばかりで、ただ俺のプレゼント選びに付き合っただけだって。本当にたまたま逢っただけだって。」

「うん・・・。」

「何時間も選んでくれたんだろう?このネックレスも・・・。」


ジュンの胸にはクロスのネックレス・・・。


「えっ?それ、私のあげたやつ・・・?」


すると、ジュンは大きく溜息をつく。


「ひどいなぁ。これ、めちゃくちゃ気に入っているんだけれど。」

「だって、羽がない・・・。」

「あぁ、羽?あれは取り外しが出来るんだよ?」


えっ・・・?そうだったの?




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