地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
†恐怖のA組
「ギャッ……!?」
柚莉に押されて
A組の教室に転がり込む。
膝を床に強打した。
「いたたた………」
膝を撫で、痛みを減らそうとする。
青タン…絶対に出来るよ、これ。
柚莉の乱暴者〜!
キッと扉の入口にいる柚莉を睨もうと
顔を上げた。
!!!!?
顔を上げて固まる。
A組の皆さんが、あたしを凝視していた。
「あ……うぅ………」
上げた顔を自然と下に向けた。
は…恥ずかしいっ!
皆さんに、見られてる…!
「「あの子……誰?」」
教室の中から、声が上がった。
そうだよね
普通……D組の子がA組に来ることはない。