地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


「……まさかっ……

エタノールを頭から被れとか……

消毒液のお風呂に入れとかっ…言わないよねっ?」





「・・・・・・・・。」



無言で固まる陸。



「む、ムリッ……いくら消毒でもっ…!」



想像するのも怖い…!




だが、あたしの想像は陸によって、切られた。




「……もういい。

……………今する。」



「へ…?……きゃっ……!」



顔を上げたと同時に、甘いキスが降る。



瞼…頬……唇……首筋…



肌のあらゆるところにキスを降らせる。




あたしの服の紐を解いて、ベッドに寝かせる。




「……陸っ……」


「…アイツらが触れたところ……全て帳消しにしてやるよ…」




顔の横でお互いの手を絡める。
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