地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「なっ?可愛いだろ?」
「D組の子みたいなんだけど…
知ってる?」
「俺…彼女にしたいタイプだな!」
「色白で黒髪とか…堪んねぇって…」
杏樹の恐怖などには、
一切気付かずに
言いたい放題の彼ら…
「なんか…泣いてる?」
「目がうるうるだな」
その時
杏樹が顔を上げた。
床に座り込んで立っている陸を見るので
自然と上目づかいになる。
「「「//////////////」」」
顔を赤く染める彼ら
潤んだ目に、赤い頬
上目づかい……
自然と男子達をノックアウト寸前にまで追い込んでいた杏樹。
本人は、“閻魔大王様の陸”しか頭の中にはいない。
「……………鈍感天然娘が」
低く陸が呟いた。