地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
一方、A組に杏樹を入れた柚莉は、焦り始めた。
「…このままじゃ
杏樹が狼に食べられちゃう!!」
赤ずきんの状態の杏樹。
今にも、狼達が手を出しそう…
「帰るよっ!!!」
座り込む杏樹を無理矢理、
柚莉が立たせて
A組から連れ出す。
「「「「あ…………!」」」」
狼達が手を伸ばすが、柚莉が連れ出す方が早かった。
一目散にD組の教室へ戻る。
「あ、危なかった…」
教室について
杏樹の顔を覗き込む。
涙目になっていた。
「…やり過ぎたかなぁ」
咲との企みに、少し反省した柚莉だった。
「爬虫類…ペットショップ……」
杏樹は呟いた。