地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
両手で揉まれる。
「こんなことしても、怒んない?」
「………怒ん……ないっ」
あたしが答えると
今度は口に含み、揉み出した。
甘い声が出て来る。
恥ずかしくなって
手で口元を押さえた。
「なんで塞ぐんだよ…?
杏ちゃんの声…聞きたいんだけどな…」
耳元で甘く囁かれて、体から力が抜けていく。
文化祭で雑鬼達も遊びに出掛けてて
誰もいない西棟。
二時間の休憩時間
終了の放送がかかるまで
ずっと
陸からの甘いキスを体中に
受けていた。