地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
声がしたと同時に、
病室のドアが開けられる。
「―――……っ!?」
・・・・・・・・。
固まった。
入って来た相手も
あたしも。
目を見開き入口で固まってる…
「……チッ……タイミング悪………」
あたしの上にいた陸が、舌打ちをし、悪態をついた。
「…………。」
陸の言葉で、我に返ったのか
あたし達がいるベッドへと近付いて来る。
パコーン……!!!
床にあったスリッパで、陸の頭を勢い良く叩く。
「いっ……て……!
なにすんだよ……!
咲姉っ……!」
頭を押さえて陸が、大声を出した。