地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「本当に………陸ぅ…?」
聞いた途端、キョトンとなった陸。
「…どうかしたのか?」
あたしの手に自分の手を重ねる。
「…やっぱり…夢じゃないの?って考えちゃう……」
あたしの言葉を静かに聞く。
「…だって…ね?
あたしなんかで良いの?」
「は?……なんで?」
眉を寄せて不機嫌になる陸…。
「…あたしのこと、変な子だと思ってないの?」
小さい時から、周りに言われてきた。
家のことでフツーの女の子じゃなかった。
意識してないと“力”を使ってしまい、危ない子だと言われてきた。
フツーの生活じゃない人生
妖怪,幽霊…何百体と関わってきたの……
怖くないの……?