地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


え゛っ…!?




「本当かい?…是非お願いしたいっ!」



スタッフ達は、笑顔になり喜ぶ。




「ちょっと…松沢さんっ!?」


俺が慌てて止めようとするが…


「杏樹を皆に見て欲しいの♪」


と笑顔で言われ

ケータイを取り出す。



待て。大丈夫だ。

杏はテレビとか興味ないし、やっては来ない。



いくら松沢の頼みでも…!



深呼吸をして心を落ち着かせる。




しかし、俺は……松沢は


杏樹の親友で性格を知り尽くしていることを忘れていた。




杏に電話を掛ける松沢…


スタッフ達から少し離れているので会話は聞こえない。



「あっ杏樹!?


た…助け…って!!


中庭に、何かいるのっ…!


怖いっ………助けてっ…杏樹!!」
< 200 / 698 >

この作品をシェア

pagetop