地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
え゛っ…!?
「本当かい?…是非お願いしたいっ!」
スタッフ達は、笑顔になり喜ぶ。
「ちょっと…松沢さんっ!?」
俺が慌てて止めようとするが…
「杏樹を皆に見て欲しいの♪」
と笑顔で言われ
ケータイを取り出す。
待て。大丈夫だ。
杏はテレビとか興味ないし、やっては来ない。
いくら松沢の頼みでも…!
深呼吸をして心を落ち着かせる。
しかし、俺は……松沢は
杏樹の親友で性格を知り尽くしていることを忘れていた。
杏に電話を掛ける松沢…
スタッフ達から少し離れているので会話は聞こえない。
「あっ杏樹!?
た…助け…って!!
中庭に、何かいるのっ…!
怖いっ………助けてっ…杏樹!!」