地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
――杏樹Side――



「柚莉!?」



全力で走り、中庭に駆け付けた。



「あっ…杏樹〜〜♪

こっちだよ〜〜♪」



ヒラヒラと笑って手招きする。



「……………は!?」


何!?妖怪いるんじゃないの!?




呼吸を整えながら、柚莉に近付く。




「この子が、姫です♪」


あたしの手を引き、大勢の男性達の前に差し出す。


「「「//////////////」」」


顔が赤くなる男性達…。



「………柚莉?

何が怖いの………?」


状況が掴めずに、振り返って聞く。



「ん?…そんなこと言ったっけ?」



指を顎に当て、視線を反らす。




…………嘘ついたわね?
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