地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「な、なんで?」
思いもしなかった反対に、戸惑う。
「…男が狼になるから。」
「はい……?」
「ぜってぇ…駄目だから」
いいな?と聞かれて、仕方なく頷いた。
「学園で、昼間にメガネでも外してみろ……
爬虫類のペットショップ行きだからな…?」
「ヒィ………!」
顔が引き攣る。
「…わかった…絶対外さない」
爬虫類のペットショップ行き……
あたしには、地獄行きと同じ
それなら、守った方がいいかも…
「…フーン……なるほどね」
咲さんが意味深に笑っていたのに
全く気付いていなかった。
これが、後々文化祭に嵐を呼ぶことになるとは
咲以外、知るよしもなかった……