地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「……………。」
「泣いたら、ブスになんぞ…?」
!??
ガバッと顔を上げた。
「っっ……!なんですって!?」
涙なんて引っ込み、睨み付ける。
だけど、陸は笑ってた。
「…ったく。
……自分を追い込みすぎ。」
「は……い……?
きゃあっ……!?」
陸に、ぐいっと手を引かれ
腕の中に収まった。
「……陸?」
腕の中から見上げる。
「クスッ………バーカ」
「な、なんですと!?」
鼻で笑われ、バカ呼ばわり…
酷くない!?
確かに陸には、中間テスト負けたけどっ…!
「そっちじゃねーよ…」
「へ?」
「テストとかのことじゃない。」