地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


「……………。」



「泣いたら、ブスになんぞ…?」



!??


ガバッと顔を上げた。


「っっ……!なんですって!?」



涙なんて引っ込み、睨み付ける。



だけど、陸は笑ってた。



「…ったく。
……自分を追い込みすぎ。」


「は……い……?


きゃあっ……!?」




陸に、ぐいっと手を引かれ

腕の中に収まった。



「……陸?」


腕の中から見上げる。


「クスッ………バーカ」

「な、なんですと!?」


鼻で笑われ、バカ呼ばわり…
酷くない!?



確かに陸には、中間テスト負けたけどっ…!



「そっちじゃねーよ…」


「へ?」



「テストとかのことじゃない。」
< 221 / 698 >

この作品をシェア

pagetop