地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
痛くないのに、術使ったら…
逆に、体を壊すんだよ。
「…呪文じゃない方で治して?」
ニコニコ笑顔で首を傾ける。
………要は、キスしたいだけね。
「図書館の怨みがあるからしない♪」
あたしも、負けじと微笑んで断る。
まだ忘れてないんだからっ!
図書館でのこと!!
誰も、フロアにいなかったから良かったものの……。
バレてたら……恥ずかし過ぎる!
「ふーん……そっかぁ…
杏ちゃん、気持ち良かったんでしょ?」
「★@*&◎%●§▲////!?」
声にならない悲鳴を上げる。
「んじゃあ……もう一回しようか?」
「せんでいいわっ…////!」
顔が真っ赤に染まる。