地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
俺様野郎の陸をイジメるのって
楽しい♪
ご機嫌なあたしだったが…
「杏ちゃん?…そんなに鳴かせて欲しいんだね♪」
ニヤッと意地悪な笑みを陸が浮かべた。
「はっ?…違うにっ………」
否定しようとしたら…口を塞がれる。
無理やり塞ぐくせに、キスは優しい。
こんなのされたら…離れたくなくなるじゃない…。
陸はずるい………
陸の首に手をまわし、引き寄せる。
すると、陸が唇を離した。
なんで離れるの…?
「…やめる?…もう一回する?」
意地悪そうにあたしを見ながら、聞いてきた。
この野郎…………!
あたしの気持ちを知ってて…
言わせるの!?