地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
及川さんの腕を掴み、ニッコリと微笑みながら告げる。
「まさか!……学園の王子様が、あたしみたいなのに、手出すわけないじゃないですか!」
《…めちゃくちゃ手ェ出してましたけど。》
陸は、心の中で思った。
「…そ、そうだよね//////」
顔が赤くなる及川さん…。
「…顔赤いですね?風邪気味なんですか?」
「「………………。」」
キョトンとなる及川さん。
無言の陸…………。
「…杏樹って、天然?」
「はい?…養殖は嫌いじゃないですよ?」
伊勢海老とか……普通に美味しいもんね♪
「「………………。」」
はぁ……と陸が呆れたように、ため息をついた。
どうかしたの…?