地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
はあ………とため息をつき、陸が説明してくれた。
「神崎さんの携帯の番号と、メアドが及川さんは欲しいんだって。」
フムフム…………ん?
「あたしの番号とメアドを知ってどうするんですか?」
「「………………。」」
あたしの次の質問に固まる二人組。
だって…必要ないでしょ?
彼氏でもない…ましてや人気芸能人が…!
《ちなみに…杏樹の携帯の中には、男の子のメモリは陸しかない。》
あたしが疑問だらけの頭を抱えていると……
及川さんが、保健室のペンを取り、
何か小さな紙に書き出した。
何してるんだろう?
「出来た。
杏樹、手出して?」
ニコッと微笑まれた。