地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
陸の手を握りながら、続けた。
「…及川さんから電話をもらっても困るだけだし…
そんなに人気芸能人と、連絡取ってるなんてバレたら…ヤバイでしょ?」
「まぁ…騒ぎにはなるな?」
コツンと軽く頭をぶつけた。
「そんなの……陸のファンクラブからの血祭りでも嫌なのに
全国とか……耐えらんない。」
クスクスッと陸の喉の奥で笑う声が聞こえた。
「血祭り嫌なんだ…?」
「当たり前じゃん…!
女子は怖いんだからね!?」
あたしが言うと、さらにクスクスと笑った。
「…それにね………?
……………………
…やっぱりやめる…なんでもない。」
「…何?
言いかけてやめるとか…
ほら、言ってみろ」