地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


あたしの体に回した手を、強める。




「…言わねぇなら」


モゾモゾと陸の手が動く。


「………こらっ………」



シャツの上から胸を撫でられた。


手つきがエロいのよっ!



「……っ…陸……!」


すぐにこういうことしか、考えないんだからっ!



「言う気になった?」

楽しそうに聞いてくる陸。


「………うん。………だからね?

及川さんと電話するより…


こうやって…陸にギューってされた方が、何倍も嬉しいかなぁってね………思ったの……」




恥ずかしくなり、赤くなった顔を隠すように俯く。



俯いたと同時に、陸の胸を撫でる手もピタリと止まった。





「…陸?……どうかしたの?」



変なこと言ったから、引かれちゃったのかな?
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