地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
不安になり、陸の手におそるおそる自分の手を重ねた。
「……やっぱ、誘ってるだろ?」
「へ…?」
間抜けな返事をしたら、肩を掴まれてクルッと回転させられる。
「…っへ?…陸っ!?」
そのまま、両手で頬を挟まれ、上を向かせられた。
「そんなに抱かれたい?」
「ぎゃっ…!?//////」
何を言い出すんだ、この人!?
「杏ちゃん、抱き着いて?」
「はっ?…………こう?」
陸の腰辺りに手を回す。
「よく出来ました。」
ニッコリと微笑む。
「……何企んで………!?
……っきや………陸っ……」
陸の手がシャツの中に、滑り込んできた。