地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


不安になり、陸の手におそるおそる自分の手を重ねた。




「……やっぱ、誘ってるだろ?」


「へ…?」



間抜けな返事をしたら、肩を掴まれてクルッと回転させられる。



「…っへ?…陸っ!?」



そのまま、両手で頬を挟まれ、上を向かせられた。



「そんなに抱かれたい?」

「ぎゃっ…!?//////」


何を言い出すんだ、この人!?





「杏ちゃん、抱き着いて?」


「はっ?…………こう?」


陸の腰辺りに手を回す。



「よく出来ました。」

ニッコリと微笑む。



「……何企んで………!?


……っきや………陸っ……」



陸の手がシャツの中に、滑り込んできた。
< 247 / 698 >

この作品をシェア

pagetop