地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ガタンと椅子から立ち上がり、母に向かって叫んだ。
「…“変なこと”?
杏樹……“変なこと”ってなあに?」
首を傾げながらも、意地悪く笑う母…
「……っ……////////」
「あらー…お顔が真っ赤に染まってるわよ?」
「〜〜〜〜〜〜〜///////!」
何も言い返せないあたし。
仕方なく椅子に座り直した。
「…“蚊”は、満足したのかしら?……杏樹で……」
お味噌汁を口に含もうとしていたところで、ストップするあたし。
何を言うんだ!?このお母様は!
「まぁ……大人になるのは早いわねぇ〜?」
ニヤニヤとあたしを見る。
「ちゃーんと…お母様に紹介しなさいよ?
イケメンなら大歓迎だから♪」
朝からハイテンションなお母様には、ついていけない。