地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
全員の視線を二人で浴びてる。
男子達は、なんか羨ましそうな表情で。
女子達は、もの凄い嫉妬の鬼の形相で。
見られてますがなっ!!
男子達は、どーでも良いとして…
女子は、ハンパなく怖いっ!
半分泣きベソ状態のあたし…
すると、陸が手を伸ばしてきた。
優しい笑みで……この表情は大好きなんだけど…!
「…イヤッ……!」
と叩いてしまった。
あたしに触れようとした瞬間…
鬼が般若になったから……
「ち……ちっ……血祭り…嫌っ…!」
怖くて拒んだ。
ごめんね………陸……
「…こんなところで寝るんじゃねぇーよ……わかった?」
拒んだのに…陸は優しい笑顔のまま、あたしに言う。