地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
コクンと頷く。
「風邪引くからな…?」
「……ありがとう」
みんなには、見えないようにニコッと笑って返した。
寒い体育館で居眠りしてたから、心配してくれたんだよね…?
普段は、エロくて俺様野郎だけど…
こうやっていつも気遣ってくれる陸。
あたしの入院中とか…超過保護だったし。
やっぱり優しい人だよね?
「…じゃーな、杏ちゃん。」
チュッ♪
素早く唇にキスをして、バスケのコートに帰っていく。
「・・・・・・・!?」
なにすんじゃっボケー!!
口をパクパクとさせる。
みんなを見るが、幸いにも見えてなかったらしく…
一応…ほっと胸を撫で下ろした。