地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「なんだ…見ていないのか?……世の中のことを頭に入れて置くことも、修行のひとつじゃぞ?」
「すいません……」
顔を背けてペロっと舌を出した。
すいませんね!見てなくて!!
「…では、今起きとることを知らんのだな?」
あたしは頷く。
「……芸能界で行方不明者が続出しておる」
「はい!?」
「男ばかりだがな……数は10人以上じゃ」
淡々と話していくじいちゃん…
「そして、3日前…行方不明者が3人帰って来た。」
「えっ?良かったじゃん!」
「………遺体でな」
!!?
あたしは目を見開いた。
「…殺されたの?」
じいちゃんの目を見ながら、答えを待つ。