地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
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11時に駅前で待ち合わせ

キョロキョロしながら、咲さんを待っていると…


「杏ちゃーん♪」

遠くから声がした。


「おはようございます、咲さん♪」



駆け寄ってくるなり、咲さんに抱き着かれる。



「ひゃわっ…!?」

「あぁ…もう可愛すぎるっ…」


顔にスリスリされた。



「…ん?」

「はい…?ちょっと咲さん!?」


離れたかと思えば、今度は頬をぺたぺたと触られる。


「もしかして……杏ちゃん、スッピン?」

「えっ?…はい。」



答えるとさらにプニプニと触られる。



「スッピンで…この肌?羨まし過ぎる…!」


「………咲さん、ここ駅前です。」

「あらっ!忘れてたわ!」


そう言うと、あたしから離れる咲さん。
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