地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
職員室を出ると
思わずため息を漏らした。
勉強を頑張っていた
というのは、あたしが呪詛を身の内に抱えていた時
様々な授業で多くの問題を解いたから……
あの時は、ほぼ毎日意識が朦朧としていたし
どんな問題だったかさえも覚えてない。
だけど、何気に正解が多かったらしく……
今回のテストで実力を見たいとのことだった。
疲れる………。
大体六教科を、明日からテストするって…
ありえないでしょっ!?
あー……!
退院する三日前から、
陸が病院に来るのが早かったのは…
テストがあったからだ!!
なんで気づかなかったんだろう……
陸は、学年一の天才だから
勉強するそぶりさえ見せなかった。