地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


え――案の定…言われてますね。



フツーこんな地味子が、モデルの撮影現場にいるわけないもんね?




フムフムと考えていたら、男性モデルの一人が近づいて来た。


「あんた、何してんの?
ここは、お前みたいな地味でブスな奴が来るところじゃないんだけど?」



上から睨まれる。


あたしの目的は…事件の調査

だけど、言えるわけがない。


「…すみません、アシスタントのバイトなんです。」

俯き加減で返す。




「…アシスタントの前に、自分の容姿を何とかしろよ(笑)」


クスクスと周りのモデルさん達に笑われる。




しょうがないじゃん!両親の美人DNAは、ひとつも入らなかったんだもん!
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