地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
†甘いテスト勉強
「あ……陸。」
姿を見た瞬間、自分でも頬が緩むのがわかった。
「何?…勉強?」
あたしの席まで歩いてくる。
「…うん。
明日から中間テストを受けなきゃいけないの。」
教科書に視線を落とした。
「ふーん……教えてやろっか?」
「…えっ?」
「だから、明日からのテスト範囲の内容……教えてやろうか?」
!!!
ウソッ…ホントに…!?
陸が神様に見える。
後光が射してるよ!
観音様だ…!!
「…お願いします。」
陸にペコッと頭を下げた。
「…フッ………いいよ。」
小さく笑い、隣の椅子に座る。
あたしは机同士をくっつけた。