地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
土曜日―――




11時過ぎで…撮影も順調に進んでいた。





あたしは咲さんの衣装を変え、次のを持って行こうとしていて…




衣装のチェックをしていた時、女モデル達が騒ぎ出した。




「カッコ良くないっ!?」

「めちゃくちゃイケメンじゃん!」

「スタイル良い〜〜!」




口々に誰か男の子を褒めてる。



この時は、まさかあの人とは思っていなかった。



黙々と仕事を続ける。




「モデルの咲っていますか?」



聞き覚えのある声がした。


「あー……持って来てくれた?」

「…ったく、忘れ物すんなよ…」


「ごめんごめん!」



うん。かなり聞き覚えある声がするぞぉ〜?
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