地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


何許してるんですかぁ〜!?



「あれ?…誰に電話するのよ?」

「…ここにいるはずがない子♪」


王子様スマイルで答えたんだと思う。



女モデル達が、黄色い悲鳴を上げたから…




「さーて…出てくれるかなぁ?」



声は穏やかだけど、絶対黒いオーラが出てるはずっ!



♪〜〜〜♪〜〜



スタジオの中で音楽が流れる。



やばっ!?


慌ててポケットから携帯を出し、音を消した。




「………出てくれないみたい」


楽しげなあの人の声が聞こえる。



あたしとあの人の距離…

5メートルもない



「……電話に出ないなら、ペットショップ連れて行こうかな?」




ヒイッ!!!


体が震え上がった。
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