地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


“飲めないもんっ!”


陸に向かって言うと、ハァ……と大きなため息をつかれた。



なぜにため息…?



「…脱力するんだけど?」

「????」

意味がわからないので…首を傾げた。





「ちょっ……陸っ?」


あたしの服に指を引っ掛ける。


「…何この格好?」

「はい?…フツーの私服ですけど…何か?」


あたしの格好は…

白いVニットに黒のショーパン…

上からブロックチェックのシャツを着て、黒ニーハイにスニーカー。



「動き易さ重視の格好ですが…?」


「胸見えてんだけど…わざと?」



ぶるぶると顔を左右に振る。



「男モデル達にサービス?」


「まさかっ!あたし“貧乳”って言われてるもん!」

陸が目を見開いた。
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