地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


ハァハァ……と荒い呼吸を繰り返した。

一気に言うのは疲れる。





「…この天然鈍感無自覚娘が」



「はへ…?」


上にいる陸から睨みつけられちゃった。


蛇に睨まれた蛙……の状態…。



だが………

「あっ!…撮影に戻んなきゃ!咲さん待ってる!」


バイトのことを思い出し、陸を下に落とした。

蛇に勝ったよ!!!



急いで立ち上がり、ドアノブに手を掛けた。



「じゃーね―!バイバイ♪」


ニッコリと満面の笑顔で陸に手を振り、控室を出た。



そーいえば……白状ってなにひとつしてない♪


ラッキー…♪

(↑本当か…?)




神崎さん…なんとか逃げ切りました!




と浮かれたのだが……
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