地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


スタジオを出ると……

なんでか知らないけど、陸がいた。



「なんでいるの…?」

「咲姉から杏を奪おうかなと思って♪」


あたしの顔が引き攣る。


「嫌と言ったら…?」

「…ここで口塞ごうか?」


ニッコリ笑って脅された。
陸の卑怯者…!
















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「相変わらず…大きいよね…」


約一ヶ月ぶりの陸の家―…


今日もちゃんとエスカレーターは動いていました。




広い豪邸の廊下を端まで歩き、ようやく陸の部屋につく。





「変わってないね…?」

「一ヶ月で変わるかよ…(笑)」



あたしの発言にクスクスと笑う陸…。
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