地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


「ん゛…?」



ふと目が覚めた。


欠伸をして起き上がる。



フワッとあたしの髪が一束顔に掛かった。



「…………ん?」


何かクルクルになってない?


触ってみると…全ての髪が、カールしていた。



「…寝癖ついた?」


この少ない睡眠時間で…?


ありえないよね……?



「杏樹ちゃんっ…可愛いね!」


「はへっ…!?」



目の前には上田君のドアップ…


あと数センチで唇が触れそう



「上田君…近くない…?」

「そう?…杏樹ちゃんが可愛いから、近付きたくなったんだよ」



「はい?…………………!?」



ん?

なにこれ…?


頬に柔らかいモノが当たってる。
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