地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「――…っ…」
「あれ…?陸…顔赤いよ…?」
「…なんでもない」
下から覗き込んだけど、陸がパッと顔を逸らした。
なんでだろ…?
教室暑いのかなぁ??
首を捻る。
「……鈍感天然娘が」
「ん…?何か言った?」
陸の声が小さくて聞こえなかった。
「杏ちゃん、お勉強しようか……?」
「えっ?…今やって………
ひゃあっ…!」
「さ…始めっか♪」
ニヤリと口端を上げる陸。
「ちょっ……ムリッ……!
こりじゃあ…勉強出来ないっ」
「いいじゃん。
俺としては、こっちの方がやりやすい」