地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
あれから、柚莉が教室に帰って来て、あたしの髪で遊んだことを聞かされた。
やっぱり…柚莉の仕業か
何となく柚莉じゃないかなって思ってたんだ。
ひとまず、謎が解けて安心した。
放課後になり、久々の見回りを行う。
特に異常もなくて、早めに終わった。
校舎全てが終わり教室に戻ると…
窓際に腰掛けてる陸がいた。
「どうしたの…?」
薄暗くなった教室に足を踏み入れ、陸の傍に行く。
えっと――……
何だか怒ってらっしゃいます…?
表情が硬い………ような
隣に立って顔を覗き込む。
「………どこ?」
「は…………?」
「キスされたとこ…。」
なるほど…朝のやつね?
陸…知ってたんだ。