地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



「…やっぱ無防備だな」

「???」


ん?という表情で陸を見上げる。


「消毒する。キスされたのどこ?」

「左……?」



答えると、ペロっと舐められた。



「なっ……なめっ……////」

恥ずかしくて口をパクパクさせ、顔を赤くなる。




「消毒だから。」

「だからって舐めなくても…」



陸の長い指が、あたしの唇を押さえる。



「何?ここに他の奴からキスされても良いのか?」


スーッとあたしの唇を撫でる。



心臓がバクバク鳴ってるよ…!





「…………それは………イヤ」

「ここに…キスして良いのは、俺だけな?」




柔らかく諭すように喋る陸……
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