地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「うん。…じゃあ、陸にキスして良いのもあたしだけだよ?
他の子にしちゃ…………イヤ」
陸の腰に手を回して抱き着いた。
「……だから天然は恐ろしいんだよ」
「へっ?……………んっ……」
顔を上げたと同時に、陸の顔が近付く。
何も言わずに目を閉じた。
暗い教室の中でのキス……
「んっ……………ふっ………」
舌が絡まり、息が苦しくなろうと、離れたくはなかった。
陸のブレザーを握り締める。
時間を忘れて甘いキスを繰り返した。
まさか…人に見られていたとは、少しも思わずに…………